14kgfとは?本物の輝きをデイリーに纏う大人の選択

皆さんはジュエリーを選ぶとき、素材にどんなこだわりを持っていますか?
「本物のゴールド(金)が好き。でも、毎日身につけるものだからこそ、価格とのバランスも大切にしたい。」
「メッキだとすぐに剥がれてしまわないか心配…」
そんな方にぜひ知っていただきたいのが、「14kgf(14金ゴールドフィルド)」という素材です。
Atelier Yuriで現在お届けしているジュエリーは、全て14kgfで製作しています。
今回は、「14kgfの本当のところ」をやさしく紐解きながら、作り手目線ならではの少しディープなこだわりも交えてお届けします。
1. 「14kgf」とはどんな素材なのでしょう?

まずは名前の由来から。「14」はK14のこと
この「14」という数字は、表面を覆っている金が「K14(14金)」であることを示しています。
日本では上品な輝きを持つK18(18金)が親しまれていますが、欧米では「K14」がデイリージュエリーの定番です。K18より金の割合が控えめな分、硬さがあり、日常使いでの変形や傷に比較的強いのが理由のひとつ。伝統的なハワイアンジュエリーでゴールドといえばK14が選ばれてきたのも、同じ理由だからです。
本物の輝きをスマートに纏う「14kgf」の仕組み
そのK14の層を、真鍮の芯にギュッと熱と圧力でしっかり圧着したのが、14kgf(ゴールドフィルド / 金張り )です。
14kgfは、表面を覆う金の層が総重量の1/20(5%)以上あることが国際基準で定められています。

一般的な金メッキ(GP)が表面に薄く金を纏わせたものなのに対し、 14kgfの金の層はその何十倍もの厚みがあります。そのため「使っているうちに下地の色が出てきてしまった…」ということが、非常に起きにくいのが特徴です。
2.14kgfを身につけて感じる魅力
GFやGPなど、アルファベット表記は混乱しがちですが、違いを知ったうえでジュエリーを選ぶと安心です。14kgfジュエリーの魅力をまとめると、こうなります。
- 本物のゴールドの輝きをデイリーに: 表面は正真正銘のK14。一般的な金メッキの質感とは異なり、肌馴染みがよく、上質な輝きを長く楽しめます。
- 金属アレルギーが起きにくい: 厚い金の層により、内部の金属が直接肌に触れにくい素材です。
(※すべての方にアレルギーが起きないわけではありません。真鍮などの芯の金属に反応される方もいらっしゃいますので、ご心配な方はご自身の反応をご確認のうえお選びください。) - コストパフォーマンスの高さ: 無垢のゴールドジュエリーの品格はそのままに、もっと気軽に本物のゴールドを取り入れたい方に最適です。
一生ものの贅沢なジュエリーも素敵ですが、「大切にしすぎて、なんだか身につけるのを気負ってしまう…」ということもありますよね。
その日の洋服や気分に合わせて気軽に選び、日々の暮らしの中でどんどん使って、一緒に時を刻んでいく。そんな、肩肘を張らない心地よさと自由さが、14kgfジュエリーの一番の魅力です。

3.ここだけの話:作り手が語る「14kgfのリアルな扱い方」
世間では「剥がれにくくて万能!」と言われがちな14kgfですが、日々向き合っていると、素材の特性が見えてきます。ここからは、少し踏み込んだお話を。
つけっぱなしにしやすい。でも「何もしなくていい」わけではありません。
14kgfは“お守りジュエリー”、“つけっぱなしジュエリー”として販売されることも多い素材です。金メッキのように、汗をかいただけで急に黒く酸化してしまうことは起きにくく、私自身、14kgfのリングを4年ほどお守りのようにつけたままにしていますが、今もゴールドの輝きを保っています。(※これは私個人の使用例で、使い方や体質により状態は変わります。)
ただ、これは「水や汗は全く心配ない」という意味ではありません。長く綺麗に保つには、使ったあとのひと手間が効いてきます。次のような一面もあるのです。
実は「デリケート」な一面も
表面はしっかりとした金の層ですが、あくまで芯に金を圧着した素材です。以下のシーンでは少し注意が必要です。
- 過度な摩擦や研磨: 市販の研磨剤(クロスなど)でゴシゴシ強く磨きすぎると、何年もの使用で金の層が薄くなってしまうことがあります。お手入れは、使用後にやわらかい布で優しく拭う程度がベストです。
- 皮脂汚れやメイク汚れ: 水や汗には比較的強い素材ですが、皮脂や化粧品の成分がついたまま放置すると変色の原因になります。これはK18やK14といった無垢のゴールドでも同様です。ご使用後は拭き取りケアを心がけてください。
- 温泉にはご注意を:日常生活ではつけっぱなしでも輝きを保ちやすい14kgfですが、温泉に含まれる硫黄などの成分は変色やくすみの原因になります。温泉に入る場合は外しておくのが安心です。
変色やくすみが、ご自身のお手入れで取れなくなってしまったら
その場合は、Atelier Yuriでお求めいただいたジュエリーを対象に、アトリエにてメンテナンスを承っています。状態にもよりますが、アトリエでの磨き直しで輝きを取り戻せることが多くあります。
「こんなことで聞いてもいいのかな」というような些細なご相談でも大丈夫です。気になることがありましたら、サイトのお問合せフォームまたはInstagramのDMから、お気軽にご連絡ください。状態を確認のうえ、対応できることやお預かりの流れをご案内いたします。
(※状態によっては、磨き直しでも改善が難しい場合がございます。メンテナンスの費用などは、状態を確認したうえで事前にご案内いたします。)
「ロウ付け」に宿る、作り手の技術の差
Atelier Yuriが最も大切にしているのが、パーツ同士を接合する「ロウ付け」という技術です。
14kgfのワイヤーでジュエリーを作る際、接合部にロウ材(接合用の金属)を流し込み、バーナーの熱で溶かして固めます。接着剤ではなく金属同士を溶かしてつなぐため、耐久性と仕上がりの美しさに大きな差が出る工程です。

当アトリエで使用するロウ材はK14です。接合部まで周囲の色味と馴染ませることができるのは、そのためでもあります。
Atelier Yuriのジュエリーは「既製品パーツの組み合わせ」ではなく、このロウ付けをベースに作られています。毎日肌身離さずつけられる強度と、大人の女性にふさわしい繊細な佇まい。その両立が、Atelier Yuriの目指すところです。
おわりに
「エレガントの中に、愛らしい遊び心を。」
Atelier Yuriが紡ぐ14kgfのジュエリーたちは、誰かに見せびらかすためではなく、ご自身の日常にそっと自信やときめきを添えるためのもの。素材の知識を知ることで、お気に入りのジュエリーがより愛おしい存在になれば嬉しいです。
▼Atelier Yuriのジュエリーはこちらからご覧いただけます。
https://atelier-yuri.stores.jp
【作家さまへ】パーツ製作のご相談について
Atelier Yuriでは、14kgfのロウ付け加工や、デザインに合わせたオリジナルパーツの小ロット製作(サンプル1点から)も承っています。
- 「イメージ通りの接続パーツが既製品に見つからない」
- 「繊細なデザインを崩さず、強度のある仕上がりにしたい」
- 「量産工場には頼みづらい小さなこだわりを形にしたい」
そんなご要望があれば、お気軽にご相談ください。国内でもゴールドフィルド自体の加工を請け負うところはほとんどありません。作り手ならではの視点で、かゆい所に手が届くモノづくりをサポートいたします。

